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| 代表的質問5題 |
| 皆さんから色々な質問を受けますが、その内で特に良く受ける質問がありますので、この機会に、まとめてお答えさせて頂きます。 |
- 監督と監理
- 建設業の仕事の流れ方
- 住宅メーカーと地元建設業者との違い
- 設計事務所と建設会社設計部との違い
- 設計事務所の色々
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| 以上が代表的な質問事項です。 |
| 1 監督と監理 |
監督とは建設会社の現場担当責任者が、下請けの職人達に対して仕事の予定連絡や内容について指示する事を言います。現場担当責任者の事を単に"○○建設の監督さん"と呼ぶケースが多く、大きな現場になると主任監督とか補助監督とか複数人が居ます。 監理とは本文第1章3Dでも述べたように工事期問中、建主の代理人として建設業者が間違いなく工事を施工しているかどうかをチェックし指導する事で、建設会社の現場責任者(つまり監督さん)と立場は相反しますが、建物の無事竣工を目指して協同で仕事にあたります。 |
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| ※設計がいくら立派でも作るのは現場の職人さん。その総代表が監督さん。端的に言えば建物の良し悪しは監督さん次第で決まります。工期が短かく予算の苦しい現場でも"出来る監督"は期待に応えてくれます。そんな時、監督には心から、建主以上に感謝してます。 |
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| 2 建設業の仕事の流れ方 |
建設会社の内部組織そのものは一般の会社と大差ありませんが、建設業と他の業種との根本的に違う事は、下請発注制度であるという事です。 各工事毎に専門業者より見積りを取り、その寄合いで仕事を完成させるという特殊な流れ方です。又他の技術産業は一定の場所で物を生産しますが、建設業は一つの仕事が終了する毎に場所が変ります。そして一つとして同じ条件の建物は無く、現場毎に多くの種類の技術を必要とするので建設業者は総合的まとめ役(通称・ゼネコン)として仕事を完成させます。 |
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| ※建設会社に大工や左官、ペンキ屋さんが社員として勤めていると思ってる方が意外と多いんですが、それは間違い。木造住宅でも約15ぐらいの下請発注工事があり、大きなビルになるとその数は30-50にも及びます。そして下請けの下請け、つまり孫請けやその下、ひ孫請けまで含めると一体何社になる事やら。ともかく奥の深い?仕事の流れであり、粗い言い方ですが建設会社に監督は居ても職人は居ないんです。 |
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| ※<アフターをお願いしたのに来てくれない>との苦情を良く聞きます。建設会社の監督が来ないのか、工事をやった下請職人が来ないのか確認して下さい。監督が来ないのであれば建設会社か監督個人に問題があるし、職人が来ないのなら単に連絡忘れの可能性もあります。ともかく頼んで一週間以内に来れば<良心的業者>と呼ばれるのが建設業界。それもこれも原因はこの下請発注制度にあるんです。 |
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| 3 住宅メーカーと地元建設業者との違い |
資本の違い知名度の違いは当り前。ここで述べたいのは営業の違いです。 声を掛けられるまで、紹介者が見つかるまでジィーと待つのが地元業者。 受注を待つどころか、無い仕事まで仕事にまとめるのが住宅メーカー。 土地が無ければ土地探し、資金が無ければ融資の手配と、ともかく"ソノ気が無くてもソノ気にさせるのが住宅メーカー。どちらが得かは建てた方々に聞かなければ解りませんが、どちらが勝ったかはこの10年間で明らかです。それもこれも全て営業の力の差なんです。 |
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| ※この15年ぐらいの間に開発分譲業者という業種が新たに参入し、最近では地元建設業者を追い越したようです。ともかく日曜日の地元新聞にはこの住宅メーカーと分譲業者の広告がドワーと入って来るのはお気付きのはず。家も広告で買う時代になって来たんですかね? |
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| 4 設計事務所と建設会社設計部との違い |
建物が完成するまでには設計-施工・監理の業務があると説明して来ましたが、この業務を全て一括して受注する事を設計施工一括請負と呼び、この時活躍するのが建設会社内部の設計部なのです。建主代理人の設計事務所がいなく、設計・施工・監理の三役を一社で引き受ける事になりますので、予算に見合った、請負利益を考慮した設計に出来ますし、施工的に難しい内容は避け自社の技術に見合った設計にも出来ます。 一方、設計事務所は建設業者の利益や技術力等を考慮して設計は考えません。自由な発想と高度な技術と高品質の施工を求め、建主の代理人として公正中立な第三者の立場から判断します。しかし大事な軸足はいつも建主側に立って事を進めていきます。 |
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※<請負利益を考慮した……>云々に皆さん反発しないで下さい。会社とは利益を追求する場なのですから当然の事なのです。赤字が見えていて請負う会社がどこにありますか。勿論建設会社も悪いものを作ろうとしているはずはありませんが、建主の為にするか、自社の利益を何となく優先させるかの判断になると会社設計部の建築士は組織の一員としての判断が要求され、結局は微妙な言い回しや表現で設計変更を進める事になると思います。 一方、設計事務所は工事費で利益を追求しません。設計報酬を別にキチンと頂いているからです。このスタンスの違いを確認の上、第1章2をもう一度お読み下さい。 |
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| 5 設計事務所の色々 |
「設計事務所にも種類があるんですって?」との質問を受ける毎に医院を例に説明しています。内科・耳鼻科・眼科・外科……等医院としては同じですが内容は専門化しています。 どんな専門事務所があるか紹介します。 |
- 意匠設計事務所…設計事務所と言えば一般にこの系統を指します。
- 構造設計事務所…建物の構造設計を担当。
- 設備設計事務所…建物の設備設計を担当。
- 積算事務所………見積書作成や内容査定。
- 代願事務所………建物の各種行政代理申請。
- インテリア設計……店舗等の室内装飾設計。
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以上の他にも竣工予想図を作成するパース事務所や模型作製事務所・造園設計事務所等があります。 又建物の種別によって例えば教育施設専門事務所・医療施設専門事務所やパチンコ店舗専門事務所という様に、それらを専門としている設計事務所もあります。 ともかく社会が複雑化し構造・技術が高度化し、設備機器が多様化するにつれ設計事務所の仕事も広範囲になって来ました。最初から最後まで、一人の設計者によって行なわれるのが設計の理想ですが、現在は前記の各事務所の協力を得て設計を進めるケースがほとんどです。 尚ここで紹介した事務所は大きくまとめて専業事務所と呼ばれています。これとは別に兼業事務所というのがあります。それが(4)の質問にある建設会社設計部で、よく「○○建設一級建築士事務所」等と呼ばれています。 |
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| ※当社の場合、構造設計、設備設計、パース設計等と協同して設計を進めます。しかし必ず綜合的見地から判断し、デザインをまとめる立場として所長の私が、最初の企画から最後の+αまで指揮を取ります。 |
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